2019年3月13日水曜日

負けたらアカン!

春3月。先日は東日本大震災から8年を特集する報道で、改めて悲しみを乗り越えた方々の思いや暮らしぶりを感じました。
私ども大阪でも、昨年は大阪北部地震や台風被害など「まさか」を痛感した一年であったと思います。阪神淡路大震災の後に生まれた方も多いかと存じますが、私どもは、自分が感じた悲哀があるからこそ、他の地域の皆様の苦しみも他人事ではなく、寄り添うことが出来るのかもしれません。

時がたてば解決できることも、時がたつほど大変なことも人生にはあるかと思います。
皆様の5年前、8年前、10年前、20年前、30年前を振り返ってみてください。
辛い苦い過去も、思い出したくない過去も・・・百均オヤジには沢山ありますよ!

この年になって感じることは、全てに意味があったと言う事です。
15年前転勤で家族と一緒に大阪へ。
なじめない環境の中で、障害を持つ息子は「いじめ」の試練も経験しました。
以前住んでいた所では、幼い頃からの付き合いもあり上手く行っていたようでしたので、親としても転勤が、この子を大変な目に遭わせたのかと悩んだこともありました。
その息子も、小学校、中学校は悩みの連続であったかも知れませんが、高校時代に自身の持ち味が開花!できないことも多いはずなのに、他者を思いやる立場で活躍し始めたのです。
専門学校時代も、素晴らしい恩師や学友に恵まれ、学んだ道とは異なりましたが、卒業式の一週間前に就職を勝ち取りました。一番遅い採用通知が届いた息子でしたが、先生が学友にも連絡してくださり、クラス全員から「おめでとうメール」が届き、卒業式での再会を約束したのでした。

私もこの仕事柄、息子のシュウカツにも関わることが出来ました。親の目からすれば、「出来る可能性はメイ一杯表現」したいとこでしたが、障害を持つ息子にとっては、かえって辛いものだったようです。そこで「取扱説明書」的な発想から、「このように指示いただけたら、このように働けます!」といった表現に変更し、シュウカツにチャレンジし続けました。
不採用のたびに、「かわいそうな会社やな~。お前を雇わないなんて、損失やで!」と笑って励まし続けました。

わたしは、窓口で相談業務に携わって来たからこそ、子どもへの助言も出来たと感謝しております。窓口に来られる、皆様の悩みや苦しみを知ったからこそ、自分自身の体験を通し、共に前へ前へ進むことを伝えて来ました。
私はもう随分前のこの3月は、新入社員研修を受けていました。ネームバリューで選択した職場は、理想や夢を打ち崩すには時間がかかりませんでした。

同期入社の半数は、GW後に退職。今時の、ブラック企業そのものだったかもしれません。しかし、その環境が好きで、長く勤めている方も多かったのは事実ですが、私も11月に退職。「やっと辞めれた」喜びもつかの間、社会の厳しさの洗礼を受け3ヵ月間就活をしました。

退職理由を聞かれ、「会社が悪かった」という生意気な私だったのでしょう。「そんなことが分からなかったのは君が悪い!」と一喝されへこむ日々を経験。開き直りの「私が悪うございました作戦」で、「もう一度、社会人としてやり直すチャンスを下さい!」と訴え、再就職が出来ました。

時代も異なると思いますが、相談業務に関わる私どもも「最高の励ましと助言」が出来るよう努めてまいります!

「負けたらアカン!」
寒さに震えたものほど、春の暖かさを知るとの格言のように、冬はいつまでも続きません!
暖かな春が、人生の春がおとづれますように・・・・・・・・・・・・!